中国国内からGoogleで検索したり、LINEやTwitterなどのSNSを使うことができません。中国では厳しい情報統制がしかれており海外のサイトやサービスにはアクセスできないようになっています。
ツイッターの声
でも中国でも、Googleマップで地図を確認したり、SNSや日本のサイトでニュースを見たり、同僚や家族とLINEで連絡をとったりしたいですよね。
ネットが使えないと最悪、出張の仕事にも影響がでかねません。
中国国内から日本や海外のサイトにアクセスするにはいくつか方法があります。
方法①:日本で使っているスマホを国際ローミングで使う
国際ローミングとは海外でも携帯が使えるように携帯会社が提供しているサービスです。日本で使っている携帯がそのまま海外でネットや通話ができます。
国際ローミングとは
日本の携帯電話会社がその国や地域でサービスを提供している電話会社から回線を借り、契約者にサービスを提供することになります。利用料金は、実際に利用した国の携帯電話会社から、日本での契約先である携帯電話会社に請求がいき、その携帯電話会社から契約者に請求がいくしくみです。
https://nacs.or.jp/mini_chishiki/roaming/
けどこの国際ローミング、かなり割高です。
docomo | SoftBank | au | |
---|---|---|---|
名前 | 海外パケホーダイ | 海外パケットし放題 | 海外ダブル定額 |
通信方式 | 国際ローミング通信 | 国際ローミング通信 | 国際ローミング通信 |
基本料金 | 1,980円/日 2,980円/日 26.2MBを超えると下段の料金 | 1,980円/日 2,980円/日 25MBを超えると下段の料金 | 1,980円/日 2,980円/日 26.2MBを超えると下段の料金 |
定額制になったため昔のように数日で10万円を超える料金を請求されることは少なくなりましたが、それでも高いですよね。
特に、25メガバイトなんて、地図アプリや短い動画をみただけですぐ超えてしまうので、2,980円/日になるのはほぼ確実。そうなると1週間で2万円近くかかってしまうことになります。
方法②:ポケットWifiをレンタルする
もう一つの方法はポケットWifiをレンタルする方法です。
国際ローミングよりは安いですがそれでもまだ高いです。1日最大300MBのプランで1,000円程度/1日、1日最大600MBのプランで1,200円程度/1日。1週間で7,000~8,000円かかります。
またポケットWifiは端末の受け取り、返却が手間です。空港にあるレンタル会社の窓口に行って借り入れ、帰国時に返却が必要です。出張時はいろいろ忙しいので余計な手間はかけたくないですよね。
それとスマホと一緒に端末を持ち歩く必要があるためわずらわしいですし、もし滞在日数が増えたら延長申請をしないといけなかったり、なにかと扱いにくいのがポケットWifiです。
そこで私が一番おすすめするのが次の方法です。
方法③:香港プリペイドSIMを購入する【おすすめ】
香港プリペイドSIMとは
香港の電話会社が販売するプリペイド型のSIMカードです。それを中国で海外ローミングとして使うやり方です。もともと香港では中国のようなアクセス制限がありません。中国から香港の回線を使うことで中国のアクセス制限を回避できるというモノです。
香港の「China Unicom」という会社が販売しており、正しい名前は「大中華 データ通信SIM」ですが、”香港プリペイドSIM”、”香港SIM”などと呼ばれています。
香港プリペイドSIMの利点
中国国内で海外のサイトに自由にアクセスができる
GoogleサービスやLINE、Twitterなど、日本で使っている通常のWebサービス、Webサイトに普通にアクセスできます。
価格が適正
総通信データ量6ギガバイトで1800円程度です。買い切り型です。6ギガバイトと充分な量で、仮に1日500メガバイトつかったとしても12日も使えることになります。
ネット注文で買える
ネットで買えます。また使用に当たっては本人登録や手続きなど不要です。
香港プリペイドSIMの欠点
SIMカードを自分で差し替える必要がある
SIMカードと呼ばれる小さなカードがスマホには入っています。香港プリペイドSIMを購入するSIMカードがついてくるので自分で差し替える必要があります。
しかし後述しますが簡単です。
データ通信のみ、電話通話はできない
データ通信として使うのみで、電話はできません。中国では電話番号取得には居住証明などの本人確認と中国の銀行口座が必要で、プリペイド式のSIMカード等には電話番号が付与されないからです。
ただ、今はLINEやSKYPEなどデータ通信上で相手と通話したりチャットしたりできますので、電話による通話ができなくてもほとんど問題にはならないはずですよね。
使用期限がある
カードを差して通信が開通してから1か月間しか使えません。開通後、1か月を過ぎると仮にデータ量が残っていても使えなくなります。
すごく便利なのでおすすめです
買い切りですし、使っていて知らない間に想定以上の料金がかかることもありません。お手軽ですし、短期の滞在にはちょうどいいので、私は中国に行くときはいつも利用しています。
それでは次にどうやって使うのかを見てみましょう。
香港プリペイドSIM ~購入から使用するまでの手順~
SIMカードの差し替えとかやったことない!スマホの設定とかできるかどうか不安!と思われている方、大丈夫です。とても簡単です。私も最初できるか不安だったのですが、やってみると拍子抜けしてしまうくらい簡単でした。
①出発前に日本で香港プリペイドSIMを購入しておく
ネットで購入します。2,3日で配送されます。
②飛行機の機内でSIMカードを入れ替える
以下の手順で入れ替えます。
- スマホの電源を切る
- ピンをスマホのSIMスロットの穴に押し挿してトレーを引き出す。
- SIMカードを乗せ換えてトレーを戻す
- スマホの電源を入れる
SIMカード差し替えの様子はOKsampoさんの動画がとても参考になります。
③中国国内で電波をキャッチすると自動的に使用開始となる
差し替を終えて電源をオンし、中国で電波をキャッチすると次のようなメッセージがとんできます。これが無事開通した合図です。
この状態になればいつもつかっているようにスマホでネット接続ができるようになります。
ピンは クリップでも代用できます。私はクリップをパスポートケースに入れています。
ここで注意ですが、もともと入っていたSIMカードは日本に帰ってきたら必要ですので無くさないように取っておきましょう。私はプリペイドSIMが入っていた袋に入れパスポートケースに入れて保管しています^_^
よくある質問
SIMカードが自分のスマホに合うサイズなのか心配
SIMカードのサイズは規格上3種類あるのですが、どの種類でもこれ一枚で対応できるようになっています。つまりすべてのスマホに適用しているので、購入時にサイズを選ぶ必要はなく、これ一つ買えばOKです。
SIMカードの差し替えはいつやるのがいいか?
中国へ向かう飛行機の機内でやるのがベターです。というのも中国国内の電波をキャッチしないと開通しませんし、日本の空港で出立直前まで日本の回線でスマホを使うからです。飛行機が飛び立って日本の電波がとどかなくなる上空で差し替えるのがいいでしょう。
※SIMカードは小さいので落としたりなくしてしまわないように注意です^ ^
今現在使えるのか?
2022年3月時点で使えています。北京市内および山東省で使えています。スマホはiphone8およびiphone13で確認しました。
通信速度はどうなのか?
香港の回線を経由しているため通常よりは遅いですが、普通に使っている分には全く問題にならないくらいの速度が出ています。
中国で買えるのか?
残念ながら中国では購入できません。日本にいる間に購入しておく必要があります。
テザリングはできるのか?
はい、テザリングも問題なくできます。
滞在中、データを使い切ってしまったんだけど
滞在が1か月を超えた、あるいは、通信データを使いきってしまったとしても、クレジットカードでデータ容量の追加と期間の1か月延長ができます。
ただこれは少し割高になります。30日延長・容量6ギガバイトで180香港ドル≒2667円 (2022/3/10現在)
1か月以上滞在することがあらかじめ分かっている場合は、もしくはたくさんデータ通信をすることが分かっている場合は、複数枚買っておくのが良いでしょう。その方が安くあがります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ネット規制の厳しい中国国内で日本や海外のネットができる香港プリペイドSIM。設定も簡単ですし、お値段もお手頃です。香港プリペイドSIMを賢く使って、中国でも日本と変わらない快適なインターネット生活を手に入れてください!
今回紹介した香港プリペイドSIMは楽天で購入可能です。まとめ買いをすると少しお得です。
以下関連記事もどうぞ。