コロナ禍において中国入国のための規制は厳しく、入国前からかなりの準備と手続きが必要です。先に入国した方々の情報発信のおかげで入国前の流れや手続きはある程度ネット上に集まり、十分な準備をすることができるようになりました。
一方で、飛行機が中国の空港に降り立った直後からの隔離または隔離後のことについては情報があまりません。自分も、どのような事が行われ、何を準備すればよいかイメージがつかめていませんでした。
先日、中国入りして隔離を経験したのでポイントを書きます。
ホテルは選べない
隔離のホテルは選べません。
空港に降り立って、PCR検査や入国審査など必要な手続きを終えたら、バスに乗せられて決められたホテルまで運ばれ、そこで隔離することになります。このため事前にホテルの予約等はする必要はなし、というかできません。
隔離は14日間、北京の場合は21+1の22日間
飛行機が降り立った都市にある隔離ホテルで14日間(2022/3時点)。
目的地が北京の場合は飛行機が降り立った都市で21+1の22日間です。+1になってい理由は、北京市の健康コードシステムが22日目の0時に初めて反映される都合上、結果的にもう1泊せざるを得ないためです。
3/2に入国した場合の例:
- 北京以外 → 3/16にホテルから出られ3/16の便で目的地の都市に移動
- 北京 → 3/24にホテルから出られ3/24の便で北京に入境
降り立った都市のホテルで上記の隔離後、目的地に入境するとその先でまた自主隔離期間が設けられる場合があります。
隔離の日数は自分たちでは変えられないので、仕事の計画は注意してください。
宿泊費とPCR検査費はすべて自腹
中国での隔離にかかる費用はすべて自分持ち。泊数も多いことから20万円くらいかかってしまうので、その分の費用は用意しておく必要があります。
支払いはクレジットカードでOK、最終日にホテルで支払います。なお隔離中に複数回行われるPCR検査費用類もそこに含まれます。
隔離明け直後から入境先の省の健康コードアプリが必要
隔離期間を明けていざ外の世界に出るとなると、何をするにするにしても必要なのが健康コード。
この健康コードは、具体的にはスマホのアプリ(Wechatのミニプログラムと呼ばれる)になっていて、そこに事前に設定しておいた自分のパスポート番号と、PCR検査時に告げているパスポート番号によって紐づけされ、PCR検査結果がアプリから見えるようになっています。
アプリは省ごと用意され、その省のなかで行動する先々で提示が求められます。飛行機や新幹線に乗る際には目的地の省の健康コードの提示が求められます。また出発地の省のものも求められる場合もあります。
ホテルからでてすぐの移動でも求められるため、ホテル滞在中に前もって事前設定(自分のパスポート番号の登録)をしておく必要があります。
アプリを使うにはパスポート番号と中国国内で使える携帯電話番号が必要
先述の健康コードアプリは自分の個人情報を登録することで使えるようになります。そこで必要なのが中国国内で使える携帯電話番号。
初めて入国する人にとってはこれがハードルが高い。中国国内で使える番号は当然持っていないし、携帯開設に必要な銀行口座もないので、ここはどうしても入国している人の助けが必要になります。
自分の場合はすでに入国済みの家族に中国国内での携帯番号の開設をしてもらい、そのSIMカードをホテルに郵送でおくってもらい、SIMを差し替えて自分のスマホを中国で使えるようにしました。
ここは事前に会社や家族にそのようなことがあるからよろしくと伝えておくとよいと思います。
隔離後の目的都市までの航空便や新幹線は自分で手配(空港や駅まではホテルが手配)
ホテルから空港や駅までの移動はホテル側が用意してくれます。
具体的には滞在中にグループチャットで相談や依頼することができます。ただしその先の航空便や列車の予約は自分で取る必要があります。
詳細はホテルでのグループチャットで指示される
隔離中のPCR検査の日程や、必要な健康コードアプリの種類や登録の仕方など、ホテル当局からグループチャットで指示されます。
また感染状況によって、上記の手続きが変わることがありますが、都度指示されるので指示に従ってください。
おわりに
以上が、入国後ホテル隔離から終了までのポイントです。
なかなか情報がないし不安な面も多いとは思いますが、必要なものはここに記しました。またホテル当局側も協力的でいろいろ相談に乗りながら対応してくれますので、うまく活用しながら隔離期間を乗り切ってほしいと思います。